漢方薬について
当院でよく処方する漢方薬についてご説明します
漢方薬は東洋医学の一分野ですが、それだけでも壮大な体系を構成していて、一耳鼻科医が説明できるようなものでは本来ありません。漢方薬は病気との戦いの長い歴史において、選別されかつ洗練されて今日に至っています。私の学生時代には、漢方薬についての一般認識がまだ確立されておらず、漢方処方の教育がまったく行われませんでした。臨床でも一部の漢方に興味を持つ医師が漢方処方を実践していたのみでした。傍で見ている私などは、漢方など時代遅れもはなはだしく、かつ胡散臭いことをしているといった感想を持っていました。
私の漢方薬に対する認識が劇的に変化したのは、約20年前に長野に帰省して、再び寒い冬の生活を経験するようになってからです。「冷え」は万病の元で、特に基礎代謝の低下した高齢者にとっては大敵です。「冷え」は、風邪症状となって表現されることが多々あります。西洋薬の風邪薬は体を冷やす成分が主役ですから、これを処方された高齢者が、かえって風邪をこじらせてしまう結果となりました。私がこの事実にようやく気づいて、それまでの間違った治療を反省し、風邪には漢方薬を主として処方するようになり、その結果、高齢者に感謝されるようになったことが、私の漢方処方の原点です。
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