のどに関する病気
狭心症(きょうしんしょう)
狭心症をはじめとする、いわゆる虚血性心疾患のある場合に、胸部症状の出現に先立って、のどに圧迫感や狭窄感などの異常感を生じることがあります。心臓の症状が、心臓から離れた位置にあるのどに症状を起こす理由はよくわかっていませんが、おそらく迷走神経を介する反射であろうと推察されます。耳鼻科の専門医は普通、胸部疾患にまで注意を向けませんので、見逃される可能性が高いといえます。注意深く問診してみると、激しく体を動かした後や、冷たい外気に触れたときに症状が出る傾向があるなど、狭心症と共通した発症様式に気づかされます。