鼻に関する病気
術後性副鼻腔のう胞(じゅつごせいふくびくうのうほう)
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の手術後に、副鼻腔の出口が閉じてしまったために内部に液体が溜まり、痛みや腫れを起こすことがあります。症状が現れるまでに長期間を要し、手術後20年以上経って受診された例もあります。診断は病歴と単純レントゲン検査でほぼ確定されますが、正確を期するためにはCTを行って、のう胞の部位や広がりを確かめます。治療は手術を行って、のう胞を鼻腔に開放します。近年内視鏡による手術が進歩し、この疾患も内視鏡的に処置できるようになりました。