鼻に関する病気
急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)
カゼの治り際などに、どろどろした黄色い鼻汁が出るのは、軽い急性副鼻腔炎にかかっている証拠です。こうした軽い副鼻腔の炎症は、数日で自然治癒します。しかし、自然治癒の仕組みがうまく働かず、激しい副鼻腔の炎症に移行してしまうことがあります。普通、片側に起こり、強い炎症の起きている副鼻腔に相当する部位の頬や額、または眼の奥などに痛みを伴うことがあります。鼻内所見では、中鼻道から膿汁の排出を認め、単純にレントゲン撮影で陰影を認めます。痛みを生じるほどの激しい炎症が副鼻腔に起こった場合には専門医の治療を受けた方が良いでしょう。一週間ほど抗生剤などを内服するとともに、鼻腔に溜まっている鼻汁をきれいに吸引除去し、中鼻道を粘膜収縮剤で広げてからネブライザーをします。慢性化しないうちに完全に治してしまうことが大切です。