耳に関する病気
老人性難聴(ろうじんせいなんちょう)
高齢な方で、他に聞こえの悪くなった原因がない場合、老人性難聴といいます。したがって老人性難聴は病気ではありません。誰でも年齢とともに多少は聞こえが悪くなりますが、個人差が大きく聞き違いが多くなったり、しばしば聞き返すなど日常生活上不便を生じる場合は補聴器の装用を考える必要があります。老人性難聴では単に聞こえが悪いだけでなく、言葉の明瞭性が悪くなるので、補聴器はうまく調整しないと使い物になりません。補聴器を使う人に合うように調整することを「補聴器を適合させる」といいます。周囲の人たちが注意する事としては、大きな声で、ゆっくり・はっきりと顔と顔を向かい合わせて話してあげることが重要です。