病気・治療の解説

のどに関する病気

喉頭腫瘍
こうとうしゅよう

喉頭に発生する腫瘍の殆どは悪性腫瘍(癌)です。中でも声帯に発生することが多く、声帯癌または声門癌といいます。肺癌などとともに、喫煙との関係が密接な癌の一つです。喉頭癌の症状は癌の発生した部位によって異なりますが、声帯に発生すると声がれが主症状になります。声の性質はポリープなどと異なり、ガラガラしている(粗造な声)だけでなく、無理に力んで発声している(努力性の声)印象を受け、独特の声の性質から、経験のある専門医ならば、その声を聴いただけで癌の存在を予想することができます。声に特徴的な症状があらわれるため、早期発見されやすい癌の一つでもあります。従って、声がれが続くときは専門医の診察を受けることが大切です。癌が声帯にとどまっているうちに発見され即座に治療が開始されれば、90%以上は放射線のみで治癒させることができます。癌がやや進行し、声帯をはみ出してしまった場合には、放射線治療のみで解決することは難しくなります。この場合には、発声機能を温存しつつ、癌とその周辺を切除する、喉頭部分切除が行われます。癌がさらに進行し、声帯の運動が障害されている段階では、喉頭全摘出が必要になります。この場合には発声機能が失われます。頚部リンパ節が腫れて、癌の転移が疑われる場合は、頚部リンパ節郭清術を併せて行います。発声機能が失われたままでは社会生活に重大な支障が生じますので、手術後の状態が安定してから代替的な発声機能を獲得するためのリハビリが行われます。代替的発声機能としては、食道発声法、電気喉頭(エレクトロラリンクス)などがあります。食道発声法により発せられる音は、質は決して良いとはいえないものの生の声であり、発声のための器具を何ら必要としないので、旧くから優秀な発声法とされています。ただし手術後ののどの状態、手術を受けた方の年齢や体力などにより、食道発声を獲得できる難易度にはかなりの個人差があります。食道発声を効率的に獲得するには、練習サークル(銀鈴会など)に加入して、定期的に集まり・励まし合いながら練習することが勧められます。

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