病気・治療の解説

のどに関する病気

咽喉頭乾燥症
いんこうとうかんそうしょう

咽頭や喉頭の粘膜表面は、正常では薄い粘膜によって覆われています。高熱が出た場合、激しい口呼吸を行った場合などに、この粘膜が乾いて一時的にのどの違和感を生じることがあります。しかし最も問題になる状態は、粘液を産生する腺に異常が生じるためにのどが乾燥してしまう状態です。この場合には、のどの乾燥した状態が長期間持続します。口腔内も同時に乾燥していることが多く、口腔咽頭乾燥症といわれる状態です。口腔や咽喉頭が長時間にわたって乾燥すると、口やのどに耐え難い違和感を起こし、舌のヒリヒリする痛みや痰の喀出困難、持続的な空咳の原因になり、味覚も鈍くなります。口腔咽頭乾燥症の原因疾患としてシェーグレン症候群がよく知られています。この疾患では唾液腺も系統的に冒され、自己免疫疾患の一つとされています。粘膜表面が乾燥すると、粘膜が傷つきやすくなり、腫瘍をはじめとする病変が発生しやすくなるので注意しましょう。また細菌やウイルスなどの病原微生物に対する抵抗力が衰えるため、風邪をひきやすくなります。空気中のほこりを吸着し、痰として吐き出す機能も衰え、気管支や肺(下気道)に炎症が起きやすくなることもあります。シェーグレン症候群をはじめとする、口腔、咽喉頭粘膜の分泌腺や、唾液腺を系統的に冒す疾患を完全に治すことは今のところできませんが、人口唾液や唾液分泌を促す薬剤がある程度有効です。ビタミンCが好んで投薬されますが、効果のほどについては定かではありません。食後、就寝前、起床時にはよくうがいをして、口腔内に残っている余分な塩分や刺激物、病原微生物をよく洗い流すことが大切です。また、外出時にはマスクをして、空気中のほこりなどを吸い込むのを最小限にすることも風邪の予防や下気道を保護する上で重要です。

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